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「2022年東京ますいわ屋「人物デッサン展」」


2022年東京ますいわ屋「人物デッサン展」」

 

 

二子玉川高島屋の東京ますいわ屋で私の個展「人物デッサン展」が始まった。

今回は作品制作に入る前の修養である10分デッサンをメインに11点と、F30号の絵画作品、合わせて12点を展示している。

 

私のこの作品と展示を見て、「凄い。」と素直に称賛してくれる者もいれば、「もっとデッサンを勉強した方が良い。」というアンチの意見を投げかけてくる者もいる。

私はまあ、どんな方法でも何でも描けるのだが、敢えてこのファッションエスキースのようなデッサン手法を選んで10分という短時間で瞬間的に描いているのである。

浮世絵に続く、日本人の伝統的な線の平面表現を、今の時代風に展開しているわけだ。

それは私の師匠である長澤節の意志を継いでいる自負があるからである。

 

私が、油彩画を描くための石膏デッサンみたいな立体デッサンができないという批判のある者に私は、見せてやりたい。

私の石膏デッサンが、どんなにうまいかを。

しかも20代前半には、もうそれを極めていることを、批判する者達は皆知らないのである。

しかも、値段をつけて売るのにこのセツ風の画風じゃダメだという人もいるが、なんでだろうか?

そんなに中途半端に見えますか?

手足が長かったり、頭身が高かったりするのは、わざとディフォルメしているのですよ!

もう私は去年、個展で私のデッサンを喜んで買ったお客様に、今も満足いただいている。

そういう事実を知らないで、勝手に講評してけなしてくるのはいかがなものか?と思うのだが。。。

 

まあ、それはさておき。。何でも描けるのは当たり前。

私はプロだもの。

この手法を選んで描いているのである。

 

まあ自己弁解の前置きばかり多くなってしまったが、今回の展示は、厳しい私も納得のいくほど上手く飾り付けられたと思っている。

軽やかで楽しい人物デッサンの数々を店舗入口脇にズラーっと並べて、ますいわ屋店長様には「敷居の高い呉服屋さんの入口を広くできた。」と、喜んでお褒めいただけた。

それが私には最初のヒットエンドランである。

そしてこれから入ってくるお客様達にも満足いただければ、晴れてホームランといったところだ。

さあ、会期始まり今日で3日目。

今日と明日の2日間は、デッサンイベントをする。

着物をご購入いただいたお客様をスタッフが着付けて、画家の私がその場で10分デッサンを描く、というイベントをやるのだ。

さあ、気合を入れて頑張るぞ!