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「大高浩美撮影会」

ARTIST:大高浩美
ARTIST:大高浩美

「大高浩美撮影会」

 

 

先日アーティストの大高浩美さんを撮影した。

彼女は何にも言わなくても、自分で撮影用の衣装と小道具をたくさん持ってきており、大変やる気のみなぎるモデルさんだった。

まずは撮る前に軽食をつまみながら、それらの衣装や小道具でどうやって撮ろうかと打ち合わせをしていていたが、話が長くなってきたふとした瞬間に私がアナログカメラのHOLGAを大高さんに向けて、パシャリとおどけて撮ってみた。

すると、一気にHOLGAカメラの話題となり、お互いに楽しい気分にたちまち火がついてしまった。

そして一気に高いテンションに。

お互いに堅かった表情が一気に取れて、一気に面白くなってしまった。

もうこのままの気分で、この用賀アトリエでこれらの小道具を使って撮り始めてしまおう、と言うことになって、一気にやる気のボルテージが上がった。

その時なんと驚いたことに、私の不意をついて大高さんが、いきなりフラメンコを目の前で踊り始めたのである。

真っ赤なドレスで踊りながらの連写撮影がいきなり始まり、踊る彼女もシャッターを押す私も楽しすぎて大興奮し、すごい勢いで撮影会が始まったのである。

服装を変え、持ち物を変え、立ったり座ったり瞑想したりまた踊ったり、気がつけばあっという間に1000枚以上撮っていた。

あ~楽しい。

そうこうしているうちに2時間ほど室内で時間が経ってしまい、今度は屋外で撮ろうということになった。

 

まずは、教会と神社へ行って撮影した。

黒い帽子に黒いロングコートに黒いスカーフという真っ黒な装いをし、ロザリオを手に巻きながら祈りのポーズで教会聖堂前で撮った。

神社では青空とお社を背景に、狛犬の横で、天空を見つめるようなポーズで何枚か撮った。

どちらも宗教施設であり、霊的にも聖域なため、短い時間での撮影にとどめ、神様に失礼のないように気を付けた。

 

撮影が終わると少し息抜きに観光しようか?となって、瀬田教会の横の急勾配の坂の下にある密教系のお寺「玉川大師」の地下洞窟1000体観音像を見ることにした。

真っ暗な明かりもないままの入り口を恐る恐るすり足です進み、荘厳で素晴らしいわずかな照明だけが照らす観音像だらけの洞窟の中を二人で歩いて礼拝していった。

そして最後に銅鑼を鳴らして出口から出た。

 

次は、フラワーランドでの撮影。

フラワーランドとは砧公園の近くにあり、世田谷区の運営する花だらけの小さな公園のことである。

ここでも私たち二人はハッスルして、たくさんの良い写真が撮れた。

イスラム教徒の女性のように頭に紫のスカーフを巻いたり、アンゴラウサギのもふもふ人形を抱きしめてみたり、デカサングラスに青い扇子を広げて不良のように撮ってみたりと、その他にもたくさんの設定で撮り溜めていった。

 

その後、用賀アトリエに帰り今度は10分デッサンを1ポーズだけした。

 

そこでもう夕方6時となり、今日は撮影とデッサンのモデル仕事終了とし、駅近の蕎麦屋で会食して、大高さんはそのまま帰途に着いたのである。

 

本当に楽しい楽しい撮影会であった。