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「GW芸術村2日目」

芸術村スタッフのためのアルバイト帳
芸術村スタッフのためのアルバイト帳

GW芸術村2日目」

 

 

GWだというのに、芸術村はお客様の予約が8().9().10()まで入っていない。

これは、私の宣伝が遅かったための失態と言っても良い。

そもそも、先々月から結婚式準備が忙しく、先月ついに結婚式を挙げたわけだが、その後も港の作家展が続き、芸術村のPRが非常に手薄になっていた。

まあ、どんな状態でも宣伝は仕事なのでやらなくてはいけないわけだが、それがいまいち良くできていないための客薄状態となってしまったのである。

 

オーナーには正直そのことを話して「すみません。」と謝ったが、逆にオーナーは手のひらを返すように嬉しい言葉を続けてくれた。

「新婚旅行だと思って楽しんできなさい。」

なんて優しいのだろうか、涙が出てしまう。

 

こうして妻・愛琥と私は、飛び込み客を受け入れる体制をしながらの新婚旅行のような芸術村滞在となったのである。

 

そして今日は、午前中に近くのUさんからお米を30キロ買った。

本場の秋田こまちである。

Uさんの親戚が秋田県で米農家をしていて、Uさん宅の倉庫には運んだお米が山積みなっている。

それを知った時にUさんに直接交渉し芸術村のお米をここで買っているのである。

スーパーで買うよりも廉価で、しかも本場のお米を譲っていただいているのである。

 

その後、例の隣町の若神子村の生徒Rさんと、その友達の双葉に住んでいる出張料理人Nさんと、僕と愛琥、の4人で、打ちっぱなしゴルフに遊びに行った。

13時まで芸術村のバンガローやトイレ清掃に勤しみ、飛び入り客もいなかったので、何時間か芸術村を留守にし、そのまま近くまでゴルフへ行くことにしたのである。

 

今年入ってから初の久しぶりのゴルフである。

行った先は、近くの「シャトレーゼ:ヴィンテージゴルフクラブ」で、最高に眺めの良い打ちっ放し練習場があるゴルフ場だ。

なんと遠くに連なる南アルプスの山々を目がけて、球を気持ちよく打ち出せる。

なんという解放感だろうか!

今日はまだまだコースに出る前の打ちっぱなしの練習であるが、今日はドライバーで100ヤード越えを普通に出せるまでに上達した。

最後は200ヤードくらいまで飛んで行った。

60球ほどをアイアンから練習していき、7番アイアン、9番アイアン、8番アイアン、ドライバーと上げていった。

バンカーから出る練習もした。

私は体重が人の2倍あるので、同じ運動でも他の人よりずっと激しい運動となる。

そのため始終ハアハア息を切らして、脈拍130以上で60球分ずっとゴルフクラブを振っていた。

Nさんに、息が荒くて見ていて危ないから少し休憩してからやるように言われたが、構わず連続運動に勤しんだ。

私は、これと決めたらやめない精神力だけはある。

瞬間瞬間を命懸けで生きているので、たとえそれで倒れても本望だ。

そのおかげで、休憩などワンクッション置かずに2時間弱ずっとクラブを振っていたら、ドライバーで良い音が鳴って遠くに飛ぶようにまで成長した。

 

そして芸術村に帰ってきた。

疲れ果てて息もつかせず仮眠した。

 

夕飯は、愛琥がシュウマイと春巻きを作って、二人で食べた。

そして芸術村2日目は、こうして終わったわけである。