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「噂が過ぎれば無敵になる」

芸術家・亀ヶ谷 豊
芸術家・亀ヶ谷 豊

「噂が過ぎれば無敵になる」

 

 

隣の人があなたの変な噂をしていたり、いつの間にか世の中にあなたの事が変なふうに噂をされるようなったって?

現実世界だけでなく、ネットでも大きな尾ひれがついて偽情報が出回ってしまったり。

そんなに気まずいことはありゃしないが、まあ黙って堪えてごらん。

それはあなたの本当とは違うんだから、慌てる必要なんか微塵もない。

そんなことで命を捨てちゃダメだよ。

 

そんなことが起きてしまったら、とにかくじっと我慢していよう。

自分の正当性を主張したいのなら、できることは逆に、沈黙と忍耐だけなのだ。

黙ってるのはとても難しいだろうが、決して自己正当性など口にするな。

世間に言った途端に、あなたはさらに悪者にされるだろう。

 

問題はどうやってその偽情報が収まるかだ。

結論から言えば、それは時が過ぎる事でしか解決できない。

あなたがもしも不義の親玉みたく言われていたとしても、しばらくの間はとにかく忍耐して堪えていよう。

困ったら黙ってるのが一番なのだ。

そして、馬鹿だ、アホだ、と言われている間に、隠れて英気を養おう。

 

まあ、安心しなさい。

時が過ぎると共に、あなたの本当が世の中に伝わっていくから。

ああ、この人はそんな人ではないのだと、今度は噂が一変する時が必ず来る。

そうすると、あなたの義が今度は世の中に証明され、あなたにまつわる過去の噂が嘘だと知らしめられ、あなたは誰よりも清く信頼されるようになるだろう。

そうなれば、今度はあなたは、社会的にほぼ無敵になれるのである。

ああ、こいつにゃ勝てないな、と。

それが、忍耐で得られるあなたの最大の得点なのである。

 

なんでこういうことを私が言えたかといえば、私自身が何よりも、そういう身分になった当事者だからである。

私は世の中から、かつては悪の総本山にされて、今は誰よりも清く高められて、なんと神様と同じになってしまったのだから。

 

皆さん、自分が悪く言われても、世の中に刃を向けてまともに戦っちゃいけないよ。

一人で拳を上げても必ず負けるよ。

本当に勝ちたいのなら、ぐっと忍耐して戦う方法しかないのです。