CROSSシリーズ
作者近影
「心の病んだ人に与えた場合」
愛とは受け取るだけのものではなく、与えるものである。
困った人に与えたら、与えた時と同じエネルギーで、与えた相手から自分に必ず返ってくる。
「汝、与えたら与えられん。」という真理はその通り本当なのである。
だが中には直接相手から返ってこない場合もある。
与える相手が心の病の場合だ。
彼らにはいくら与えても返ってこないばかりか、与えた温かい恩を冷たい仇で返されることもある。
プレゼントをあげた代わりに、復讐されるのである。
例えばこんなことだ。
生きるか死ぬかの空腹の困った時に食糧を与えられて、与えられたものに対して不平や嫌味を言って攻撃したり、もらった食べ物の量が少ないからといって暴力で返す。
心の病の人は、そういう大変失礼なことを普通にする。
別に私はそれを偏見で言っているわけでなく、私の今まで生きてきた実際の経験則でそう言っているのである。
綺麗事を言いたくない。
私は、精神的弱者を助けたがために、ひどい思いを何百回と味わっているのである。
心の病の人は、本当は誰かが自分を助けてほしくて仕方ない。
だからと言って優しくすると、口や力の暴力など反対の力で返してくる場合が多い。
彼らに与えたら、返ってこないばかりか、傷を負うことを覚悟したほうが良い。
だが、与えた愛に応じて神様が返してくれるのだ。
神様は心の弱者に与えたあなたの身分を知っていて、必ずあなたを別の機会に違う形で、その人の代わりに素晴らしい賜物を返してくれる。
というのは、私が心の病の人たちにたくさん与えたおかげで、神様からたくさん返して戴いているのを、今、証明しているから分かるのである。
神様から愛された結果として、私は具体的には金、物、健康、人の縁をたくさん授かっている。
心の困った人を助けると自分に深い傷がつく。
だが神様がその人の代わりに愛して返してくれる。
それが本当のところなのである。