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「エッセイ執筆中継」

田村晴海 作品『鶏雛人形』
田村晴海 作品『鶏雛人形』
田村晴海 作品『宝袋を背負ううさぎ』
田村晴海 作品『宝袋を背負ううさぎ』

「エッセイ執筆中継」

 

 

午後8時。

部屋の窓を開け放つと、廊下を伝って、春の夜風がヒュウヒュウ鳴きながら家の中に流れていく。

風流だが、ドアがガタガタきしんでうるさいので、一度窓を閉めた。

さて、何を書こうかとまたもや悪戦苦闘。

そうだこの不都合な悪戦苦闘の模様を書けば良いか。

 

まずは疲れて何にも書けないので、ベッドに横になりスマホをいじる。

インスタグラムやラインで友人・知人とコミュニケーション。

そして自分の投稿を見直して、その日書いたエッセイを読み直し、誤字脱字を直す。

真空管コップに氷を山盛りに容れ、熱いドリップコーヒーを注いで、美味しいモカアイスコーヒーを淹れ直す。

さあて。。。やっと疲れも治り書く気になったな。

そこまでに2時間半、そんなうやむやな調子で時間がかかっている。

 

そうだ、この疲れは、今日は銀座を歩き回ったのだったな。

一枚の繪ギャラリーで新構造社の中谷理事長個展に伺い、友人作家の田村晴海さんの天空(てんぐ)人形個展にも伺い、ギャラリー暁でその後仕事があった。

その移動だけでも結構歩いていた。

ギャラリー暁で作品撮影の仕事を終えたと同時に、ZEN展委員の川上鈴子さんとその友達作家の教誓さんがお越しになり、その後星乃珈琲店に移動し3人でお茶もした。

そして、そのまま家で用事があるので2人と別れ、へとへとになって帰宅し、結局そのまま寝てしまったのだった。

で、午後8時に起きて、夜風のビュービュー廊下に伝う音を聞いていたのだった。

 

よしっ。これからエッセイを書こう。

そうしてこの悪戦苦闘の模様のエッセイを書いて、今出来上がったわけであった。

そんな中継風のエッセイだって、たまにはいいじゃないか。

ああでも、こんなスカスカな内容を書いていると、普段の濃い内容の文意でこれから何かを書きたくなってしまったな。

まあ、それは明日へのお預けにしよう。