「私の人生」
私の人生や生活ぶりは、他の人からは順風満帆に見えると思う。
だが、そんな一言で片付けられる生やさしいものではないのです。
悪いこともたくさんあって、良い事もあるだけで、実は悪いことの方が多いのです。
それを人並み以上に忍耐し、良いことの可能性だけに全集中力を傾けているだけなのです。
裏切られ、利用され、捨てられる。
そういった酷い目にあった事はないですか?
私は過去にも最近にもありました。
みんな長く生きてればそれくらいのことは当然あるでしょうが、裏切られたばかりというのは実に切ないものですね。
人間の縁やこの世の運命なんて儚いものだと、今の私は言い切れます。
なんで人は、目の前の大きな利益のために、付き合いのあった人でさえ簡単に見捨ててしまうのでしょうか?
まあ、そう言う人間と知っていながら、付き合っていた自分もいけないのだと思いますが。
一部にはしっかりした人はいても、人間はほぼそう言うものだと、見切りをつけて生きていった方が良いのでしょうか?
「はい、そうです。」
みんな現世利益が大事です。
しっかりした言動をしておきながら、実際はそうでない人間で溢れているのです。
例えば、目の前に1億円があるのなら、そのために隣にいる友人でさえ簡単に蹴落としてしまうものなのです。
ああ、儚いものよ。
この世とは。
でも、それを知っているだけでも、この世に生きる有り難みもわかりますね。
本当に大事なものは、成功で手に入れた財産だけではありません。
自分を理解してくれる人間の深い愛情です。
私には、それがない。
「いや、あるだろう?結婚したし、バカ言ってんじゃねえよ。」と、言われたって本当はないのです。
私が人を深く愛しても、人は私を深くは愛さない。
妻の愛情が薄いわけではないと信じておりますが、それが実際のところだと思っております。
2000年前、磔刑にあったキリストもそうでした。
多くの弟子や群衆に囲まれていても、本当には理解されずに心はいつも孤独でした。
私はいつだって、1人。
生きていても1人だし、死んでも1人。
それだけを今も寂しく思うのです。