画家:松田洋子 ゆかた撮影
「無事な生き方とは?」
何事もなく無事で生きていたい。
そう思って何にもしないと、社会的には何でもない人にしかならないだろう。
要は、「その他大勢」の内の1人ということになる。
それは言ってみれば、プー太郎みたいになって、金品や地位・名誉から離れて、自我の世界で悟りを拓いていくタイプだ。
それで良い人はそれで良い。
だが、その姿勢で本当に何にもしなければ、何にもできない人になってしまうだろう。
結果、時が経てば経つほど、能力がないので実社会に入り辛くなり、世の中と自分が乖離していき、無事に生きるどころか死の危険と直面するようになってしまう。
何にもしない人は、全然無事に生きられない。
また死の危険といえば、身を守るにも金品がないので、防御する物も社会的なサービスも受けられず、身を守れない。
台風の日に雨ざらしになって、身が守れますか?
がんの手術をお金なしに受けられますか?
何もしないで、プー太郎や誰かにぶら下がる生活をしていれば、将来的には明日の食事にも困り、生きていくのさえ困難な道を歩むことになるのである。
本当に無事に生きていくには、お金も物も実際に要る。
安心・安全のための充分な金品を得るには、それ相応の地位や名誉も必要で、社会や周りに多くを与えた人は必ず多くを得るようになっているのだ。
世の中のためにたくさん働き、多くの資産を得る。
結果、暮らしがより暮らしやすくなり、危険を跳ね除けられる。
それが、本当の無事な生き方なのである。