F200号『聖母の夜明け』
ESSAY
「大作200号制作」
絵画の大作200号制作は、まるで全身運動です。
自分の背丈より大きい画面を前にして、身体全身でまるで体操しながら絵筆を走らせます。
沢山の力を使います。
膨大な知力も使います。
一度集中を始めれば、予想以上に体が動き回り沢山の汗をかくし、頭の疲れも半端ないです。
右に動いては色を考え、左に動いては形を考え、立ったりしゃがんだりして体のあちこちを使い、遠ざかってみては構図を考えます。
こんなに創造的な運動は、あまり他にないでしょう。
こういう大作は画面が大きいために圧倒されて、気持ちが萎縮しやすいし、自分の意識がさまざまに散らばりやすいです。
だから、何か次の手を決めたら、恐れずに一点に絞る集中力が大事です。
【俳句】これからはエッセイとセットで、俳句を一句以上作る習慣を始めます。
・長き夜 背丈の画面 絵筆飛ぶ
・長き夜 無音に響く 胸の内
・人の世は 儚き夢の 熱射線
・崖の海 流れたゆたふ 宵ふたり
・荒波や 澄んだ月夜の 汽笛船
・もういいかい まあだだようと 秋の暮