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「第95回記念新構造展、大盛況のうちに無事終了」

第95回記念 新構造展 最終日

私の作品の前で、左から、私私、滝川先生、ロミ石川、米屋理事、妻の愛琥、高橋美佳
私の作品の前で、左から、私私、滝川先生、ロミ石川、米屋理事、妻の愛琥、高橋美佳
米屋理事の作品の前で、左から、伊藤英治、瀧川隆先生、米屋理事、ロミ石川、妻の愛琥、高橋美佳
米屋理事の作品の前で、左から、伊藤英治、瀧川隆先生、米屋理事、ロミ石川、妻の愛琥、高橋美佳

ESSAY

「第95回記念新構造展、大盛況のうちに無事終了」

 

 

第95回記念新構造展が無事終了しました。

今年は同時期に、新美術館館内で9つも展示があり、目玉企画の「イヴ・サン・ローラン展」も開催されていて、美術館内は地下一階から三階まで人でごった返し、2週間の間、大盛況の新美術館でした。

他の展示からそのまま観覧に流れてくる方も沢山いて、若者や外国人の方々にも沢山、新構造展をご観覧に訪れて頂けました。

同時期に9つの展示が同時開催という「時の幸運」にたまたま恵まれましたし、私の周りの若者達へもSNSで宣伝したために、集客でも大成功だったと思います。

 

今日は新構造展最終日。

工芸部搬出を仲間の一人に頼まれており、作品の入る水色のメガサイズリュックを背負って新美術館に参りました。

妻:愛琥はまた、着物にベレー帽とブーツという出立ちです。

実は愛琥をモデルに帽子の写真撮影したいと、帽子作家のロミ石川さんからの懇願があり、愛琥は朝から着付けて、私は黒スーツの真っ黒無格好と水色ドデカリュックで同伴し、新美術館へ二人でやってきました。

 

着くなりに館内一階中程のコインロッカーに荷物を仕舞い込み、その近くで高橋美佳さんへ電話しました。

そうすると、「お腹が減ったのでもう食事を一人でしていて、美術館にもういます。」とのこと。

もしやと思い、そこから柵越しに見える地下一階に見えるレストランを覗き込むと、クリームシチュー丼を食べている美佳さんが見えました。

そういうふうに奇跡てな出会いを果たし、今日の行動計画を3人で立てました。

美佳さんはうちの教室の生徒の「TAmAKIさん」と約束があり、私たち夫婦は「ロミ石川さん」と約束がある。

これから私と妻は昼12時からロミ石川さんと待ち合わせで会うので、その間に美佳さんが単身で「イヴ・サン・ローラン展」を観てからTAmAKIさんと会う事になりました。

そしてあとで午後2時頃、5人で会場で合流する事と致しました。

 

ロミ石川さんが定刻に10分遅れてきてから私達夫婦と合流すると、そのまま味噌カツ屋へ行きジンジャー酎ハイを揚げ物定食を肴にして一杯ひっかけました。

1時間ばかし話に花が咲いて会食を楽しんだあと、会場へ戻り、妻がロミさんの帽子を着物で被る写真撮影をしました。

会場では、髙橋美佳さんもTAmAKIさんもいて5人が合流しました。

帽子撮影会ではその場にいた美佳さんもモデルで加わり、米屋理事や宮脇理事などもモデルになって、楽しいひと時を過ごしました。

 

その後またバラバラに皆別れて、私たち夫婦は「イブ・サン・ローラン展」を観覧しました。

新構造展を同時期に開催しているとチケット窓口で言うと、関係者割引で100円割引いてくれました。

一般観覧料2300円が関係者観覧料2200円になり、ミネラルウォーター1本代が浮いた格好となりました。

う~む、それにしても高い観覧料だな。

酒付きの食事代と一緒ではないか・・・

ヨーロッパでは国立の美術館展示だと無料が当たり前なのに、日本のアートは国立の美術館でもべらぼうに高いお金を払う。

アートの市民化が日本では本当に遅れていますね。

国が経営しているのに2000円以上も払うなんて。。。

アートと社会の乖離現象の影響がまだまだ強く出ているなと、痛感しました。

こんなところにまで、社会から芸術が分離している傾向がはっきりと感じられ、ますます芸術の敷居が高くなって、芸術はなかなか市民化しませんね。

私は生きている間にこの乖離現象を治し、アートを市民の共有財産へと変えていきたいと願っています。

そのために、ますますこれからも私の事業を頑張らなくてはと、熱烈に再考した次第でした。

 

さて、イブ・サン・ローラン展はエレガントでアーティスティックで素晴らしかったです。

中年以上の年齢の方々から見るとイブ・サン・ローランなんて時代遅れとも言えなくもないですが、今一度日本でイブ・サン・ローランが再燃したのは良い傾向だったと思います。

若者はほとんど知らないですもん。

本物のファッション芸術に、若い女の子をはじめ様々な若者達が触れるのは大変に素晴らしい事です。

この展示は料金が高いのに、期間中、多くの若者達が大殺到して観覧していました。

この「イブ・サン・ローラン展」のおかげで、若者が気軽に芸術を受け入れる心の拡大化が大変に押し進められた、と私は思っております。

 

さて、観覧を終え、私たち夫婦は新構造展会場へ戻ります。

展示が午後3時の定刻をもって無事終了して、締めの挨拶を皆でしました。

その後、工芸部の搬出作業。

タンタンの作品をワイヤーから下ろして外し、梱包しました。

その後絵画部へ戻り、キャプションを絵画部の皆に加わり外していきました。

 

帰り道にミッドタウン横の公園へと寄り、妻とイルミネーション夜景を存分に楽しみました。

イルミネーションが点灯するまで1時間ばかりの間、真っ暗な夕暮れのベンチでコンビニのおにぎりとコーンマヨネーズパンを食べて過ごし、休息していました。

暗闇の寒さの中で瞬間的にパーーーっと始まったイルミネーションの明るさといったら、最高のものでした。

しかしその後また、私は左脇腹に強烈な痛みを覚えて、妻に支えられて命からがら家路を急ぎ帰ったのでした。

新美術館に集った人々の苦しみを今日もまた背負い込み、消滅させて浄化させましたとさ、めでたしめでたし。。。

 

 

【俳句】

・観た観たと 騒ぐ冬暮れ 美術館

・服飾や 歴史に刻む 春コーデ

・冬の暮 装い新た ファッション展

・美術展 冬に終わりを 飾るかな

・呑めば好し 想い出廻(めぐ)る 冬焼酎