書家・武井優奈さんと記念撮影
ライブペインティングをデッサンして贈呈
『「絵が自己満足だ」ということについて』
よく絵とは「自己満足の世界」だ、と「否定的に」修飾される。
「所詮、自己満足の絵ですよ。」と。
また、自分が画家である場合に、をそういう言い回しで「謙遜して」語られる風潮がある。
はっきりいうと、私はその考え方には賛同できない。
だって、自分が満足できないものを他人に見せることができますか?
この世の摂理では、自分が納得できた上で、その次に他者を納得させるじゃないですか?
この世の中に出ている、商品やサービスは全てそうやってできているのです。
絵だって同じです。
まずは、「自分が満足できなきゃいけない」。
つまり、私は「自己満足を大いに賛成」するわけです。
特に作者の精神の表れそのものである絵は、特にそうです。
絵は、自分の中身の分身です。
適当にしか自分で満足できない絵を「自分の精神性」だと見せられますか?
そんな不十分な納得しかいかない作品を相手に提示しても、自分を絵で語るには中途半端です。
絵は「充分に自己満足できなきゃいけない」。
つまり、「絵は自己満足だ」という場合は、「自分中心主義で人様のことなどどうだって良い」という道理ではないのです。
絵とは、人様に納得いかせるために、まずは「自己満足」を満たさなきゃならないのです。