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「寂しいから秘密を打ち明ける」

絵画作品『CROSS』


絵画作品「CROSS」

(27×38cm/アクリル絵具、ラッカースプレー、画用紙)

¥77,000

  • 在庫あり
  • お届け日数:5~8日1

作者近影

YUTAKA
YUTAKA

「寂しいから秘密を打ち明ける」

 

 

ネットの投稿を見ていると、羞恥心を捨てている人がたくさんいます。

みんな寂しいから、恥を捨ててるのでしょうね。

 

例えば、全部ひっぺがし、自分の体の隠す筈の部分をそのまま出してしまっている人がいますよね。

それができない人は、スケスケの薄着一枚着けるだけで形を露わにしています。

そう言うことは、お笑い芸人の「江頭250」さんがネタでやるようなことなのに、最近は芸人や業者でなく、普通の人までやっているのを見受けることがあります。

まあ、それは体の話ですが、内面の話でもそうです。

ここからが、私が言いたい事です。

自分の頭の中のネガティブなグチャグチャをそのまま曝け出して、善しとしている最近の風潮はどうなんでしょう?

まあ、昔から表現の世界では、小説家はそれを仕事にしていましたし、そういう内面の公開暴露の事を、20年前、エヴァンゲリオンの監督・庵野秀明さんは自分の映画を通して「公開オ◯ニー」と言っていました。

表現の世界に生きる者でなく、一般の人がそれをやるようになったなと、最近は思うのです。

 

私が思うには、人は、寂しいからそうするのです。

なんで現代人がおかしくなったかと言えば、ぶっちゃけた話、寂しいからです。

寂しさが人を狂わせているのですよ。

 

私は、人間が好きです。

それは、人に決して言わない秘めている部分があるから奥ゆかしくて、好きなのです。

表現の世界に身を置く者は、様々な作品で自分を曝け出し、その他にも色んな頭の中のことを公に発表します。

私だって、日々、絵とエッセイを発表して、内面を語っています。

それは、私の前向きな思いを社会に投げかけて、社会を良くするお手伝いをしたいからです。

しかしです。

思ってても絶対言わないプライベートなことも当然あります。

それがあるから、私は自我を保てるし、私らしく現実生活も安心して送れるのですよ。

 

まあ、普通はそうなんでしょうが、最近の人はそれまでも言うようになりました。

羞恥心がないか、有名になるために限界まで恥ずかしさを我慢しているか、どちらかでしょう。

まるでそれは、前述したように自分の裸の局部をネットにあげてしまっても、注目を引きたいから良しとする人と一緒だと思います。

だが、彼らは寂しくて仕方なくて、言えないプライベートまで認めてもらいたいのでしょうね。

寂しいから秘密を打ち明けるのです。

 

このように現代人は、内面に秘めた見せられない一面を、写真や動画や文章でそのままに上げてしまいます。

それはまるで、整っていないネガティブな思考の原生林を、そのまま知らない人たちに伝えているようなものです。

人間の持つ奥ゆかしさなど全然ありません。

みんな社会から承認されたい「承認欲求」だけで投稿してしまっています。

自分の負の部分を、庵野監督の言うように「公開オ◯ニー」して、認めてもらいたくて必死なのすね。

精神上の自慰行為を不特定多数に見せる必要があるほど、現代人は、認めて欲しくて、寂しいのです。