· 

「RENKAさんのダンスを鑑賞に行く」

RENKAのダンス

『No Veil ー私的空間、実験—』
『No Veil ー私的空間、実験—』
「ギャラリー:メルトメリ」清州寮の入り口
「ギャラリー:メルトメリ」清州寮の入り口

RENKAさんのダンスを鑑賞に行く」

 

 

今日は、「EDEN絵画教室」課外授業である。

ギャラリー体験が主な授業目的で、生徒はセツモード先輩の大原さんが参加した。

清澄白河の「ギャラリーメルトメリ」に行き、「No Veil」という展示を見て、その展示で今日開催する「映像と人形とダンスのコラボレーション」を鑑賞しに行った。

元はと言えば、私の「EDEN絵画教室」でモデルをしていただいている「RENKAさん」がコンテンポラリーダンサーだと知り、彼女の公演を見に行きたいということがキッカケであった。

そういうわけで、この清澄白河の展示を案内されて、生徒の大原さんと2人で見に行ったのだった。

 

日本家屋の良さが部屋入り口の門構えから残る「清澄寮」というマンションの、208号室がメルトメリだった。

割とこじんまりした店内に入ると、映像がプロジェクターから壁一面に流れていた。

女性の足に真っ赤なマニキュアを塗って歩くシーンに、花などのカットが入った映像で、アーティストは「acubi.xxx(あくび)」さんという方であった。

とても大人な、官能美と生命力の混じったような作品だなと思った。

また、「井形まこさん」という作家の、女性のさまざまな衣装とポーズを形どる小さな紙粘土の人形も沢山あった。

こちらはなんというか、可愛らしい世界であった。

 

azubi.xxx(あくび)さんと話していると、「生と性(せい)と性(さが)」を表現していると言う。

ああ、なるほど!と思った次第である。

元々は女性の耳をお母さんと2人で写真を撮っていて、「女の持つ穴」に興味があった、と言っていた。

そう聞くと、卑猥なイメージもあるだろうが、とても「芸術的なエロスの美しさ」として映像作品や写真作品にまとめあげていたと思う。

 

そして18時からダンスということで、5時前に着いた大原さんと私は暇を持て余し、近くの焼き鳥酒場で一杯やってきた。

戻ると、ダンスを見るためのおじさんの男性客がすでに5人いて勢揃いであった。

ああ、私もこれに交ざるのか。。。

まるで見てはいけないものを見るために集まったおじさんの一味にされてしまったな、そう思って、出されたハイボールを片手に少し陰鬱な気持ちに浸っていた。

間も無く開演。

のそりのそりと静かに音を立てずに、スローモーションでRENKAさんが現れる。

始まった。

サイレントのダンスは、大体においてスローな身のこなしで進み、途中激しく動くところも挟んで、緩急のメリハリがしっかりした踊りであった。

真っ黒な透けるカーディガンを羽織り、黒いブラジャーに、足は細い太ももが露わに見えるパンツという出立ちであった。

スタイルが抜群なので、それだけで結構ドキドキしてしまう凄さがあった。

視線の行き場もうまく考えられていて、なんとも言えない悩ましげな表情で、はるか明後日の遠くを見たり、こちらと目が合いそうになるとヒャッと目を逸らしたりする、ドキドキの臨場感であった。

特に私がすごく良いと思ったのは、壁面や壁の隅っこに片足をあげて前向きに身を預けるようなダンスの1シーンであった。

それはまるで壁と性行をしているような感じで、壁がまるで男性のように見えて、妖艶な美しさがあった。

azubi,xxxさんの表現する官能美と生命力というものが、うまくダンスでも表現できているな、と思った。

息もつかせずに30分があっという間にたち、私はダンスにすっかり圧倒されてしまったのだった。

 

それが終わると、楽しい打ち上げがあり、混ぜてもらった。

さまざまな話をして二次会まで飲んで、帰りは終電の一つ前の電車。

家に着いたのは深夜0時半であった。

 

【俳句】

・妖艶に 踊りき黒き 秋の蝶

・手弱女(たおやめ)の 命や強し 性の秋

・映写機で 色めく秋と 影ぼうし

・身のこなし 軽やかに刺す 秋のてふ

・女郎蜘蛛 真黒な下着で 夢踊り