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『佐藤ひろみ展』

佐藤ひろみ 展

ギャラリー檜e.fにて

佐藤さんと仲間達:後ろ列のメガネとニット帽が私
佐藤さんと仲間達:後ろ列のメガネとニット帽が私

ESSAY

『佐藤ひろみ展』

 

 

今日は「佐藤ひろみ」さんの個展初日に伺った。

案内状には午後4時から投げ銭コンサートがあると書いてあり、サックス奏者の「勝間田佳子」さんが演奏すると書いてある。

私は朝から行く気満々であった。

 

今日は午前中、朝から所属ギャラリーで飾り付けの仕事だった。

『「十」・の眼 展』という、大きさが一辺2メートルある超大作150号作品までずらりと並ぶ展示である。

なにしろ大きい絵だらけで力仕事のために、力持ちの私はギャラリー管理人に臨時で呼ばれたのである。

本来の私の仕事は、ギャラリー展示作品の写真撮影とホームページ制作という頭脳労働である。

しかしながら、今日は肉体労働も込みの日であった。

汗を流しながら、3時間かけて展示飾り付けを完成させ、やっとこさ昼過ぎを迎えた次第であった。

ランチには行きつけの中華屋で、ハイボールを一杯飲りながら、タケノコ豚肉炒めセットを食べた。

さて、午後2時だ。

ギャラリーに戻り、作品撮影の仕事を始める。

こちらは私は慣れていてお手のものなので、30分程度で済んでしまった。

新構造展期間中で、昨日も授賞式の仕事や新規会員達への気使い等でとても疲れていたので、ホームページ制作は家でやることにし、ギャラリーの仕事を早めに切り上げた。

 

実はもうヘトヘトに疲れすぎてしまっていて、佐藤ひろみ展に行けるか正直悩んでいた。

気持ちが萎えて帰りの新橋駅の改札前まで来たが、思い留まり、そこら辺をうろちょろしながらどうするか悩みふけて、気がつけば午後3時だ。

そうか、あと1時間我慢できれば個展に行けるのか!

う~む、悪くない考えだ。

そう思い直して、急いでカルディで手土産にクリスマスシュトーレンを買って、佐藤さんの元へ銀座線で京橋駅まで急ぐ。

降りるとギャラリー檜まで向かった。

途中、友人の絵も見たかったのでギャルリー・ソレイユに寄るも、一番嫌いな作家がギャラリー内にたむろしているのが入り口外から見えて、入るのを遠慮して通り過ぎた。

 

「ギャラリー檜e.f」周辺に着いたが、どこが檜のe.fなのか分からずにその辺りをぐるぐる彷徨い歩いた。

やっとこさ「佐藤ひろみ展」看板を見つけてビルの4階へエレベーターで行く。

エレベーター扉が開くと、ああ、あった!!!

佐藤さんの作品が突き当たりの部屋に見えた。

入ると、佐藤ひろみさんが丁度いらっしゃった。

ご挨拶して、こないだの私の個展に来てくださった事のお礼を申し上げ、シュトーレンをプレゼントした。

ライブが隣の部屋で始まるので、ぜひ聴いてください、と言われ佐藤さんの用意してくれた丸椅子に座った。

 

それにしても、個展会場内はピンク一色の超絶空間であった。

こんなスケールの大きいぶっ飛んだ個展は観たことがない!

巨大なピンクの「マ◯コ」のようなものや、白黒やピンクの渦巻いた「腸」のようなものが、壁から天井から飛び出している。

床にもピンクのボテっとした何かが転がっている。

作者の「佐藤ひろみ」さんの紹介をすると、彼女は女性性にこだわった作品が専門で、なんと「女性器」のそのままをモチーフにぬいぐるみ造形物の数々を作る、気鋭造形作家なのである。

彼女は「AJAC」という美術公募団体の会長もしている経歴のしっかりした方で、年に一度上野の東京都美術館でAJAC展を開催しているボスなのだ。

また、佐藤さんは年に数回「ピンクパレード」なるものを主催して開催し、彼女のオリジナルで作ったピンク一色に女性的造形物のデコレーションされたドレスを20名ほどの参加者皆で着込んで、顔や髪の毛もピンクと造形物でめかし込んで、銀座の街などをパレードして歩いている。

 

さて、午後4時になると、「勝間田佳子」さんのサックスライブが始まった。

勝間田さんの「フライドポテトサンバ」という曲が、この1年間元気のなかった佐藤ひろみさんを励まし続けたことから、佐藤さんがコンサートを依頼したそうである。

ピンクの衣装を着込んでの本格的なサックス演奏に、ギター演奏の30分であった。

ギターは「成川修士さん」という、全国ジャズコンテストで優勝した経歴を持つギタースペシャリストが演奏していて、勝間田さんとは長年コンビを組んでいるそうである。

気に入ったので、投げ銭の代わりにCDを買って二人にジャケット表紙にサインをしてもらった。

 

実は「エロチックな女神」という人形作品に私は一目惚れし、コレクター魂が疼いて、購入した。

私は芸術村を始めてから、客室に飾るための作品コレクターにもなったのである。

 

ギャラリーを出ると5時半だ。

暗闇の夕暮れに帰途に着き、満員電車でぎゅうぎゅう詰めにされた。

ああああああ~~~~~~~、疲れた。

そうして家に着くと、夕飯の中華丼を食べたらもうバタンキューで、深夜になるまで深い眠りについたのだった。